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ホーム >  SDGs活動紹介 >  人文社会学部ESDの取り組みに関するFD研修(2023年度前期)の報告

人文社会学部ESDの取り組みに関するFD研修(2023年度前期)の報告


前期に実施したFD(Faculty Development:教員研修)では、新任教員の研修もかねて、ESD入門での学びの共有とともに、基礎科目で大切にしていることを確認する機会をもちました。

日 時
(1)2023年4月5日(水)午後4時半から5時まで
(2)2023年6月6日(火)午後3時半から5時まで
場 所
(1)1号館1階会議室
(2)1号館2階206教室(+207教室、応接室)
参加者
(1)人文社会学部教員42名(参加率91%)
(2)人文社会学部教員41名(参加率89%)
目 的
(1)ESD基礎科目を理解する
(2)ESD入門での学びとESD基礎科目のねらいを理解する
内 容
 (1)16:30-16:40 ESD基礎科目の目的と枠組みの概説(曽我)
    16:40-17:00 顔合わせ(ESD基礎科目6科目ごと)
(2)15:30-16:00 ESD入門での学びとESD基礎科目全体の概説(曽我)
   16:00-16:45 ESD基礎科目の各班でのグループワーク
   16:45-17:00 全体共有

 前期FDでは、今年度の入学生のSDGs/ESDの学修状況およびESD基礎科目とは何かを改めて確認するための時間を持ちました。今年度の入学生のほとんどは、中学や高校でSDGsを扱って問題解決型の学習をしてきました。年々その数は増えてきており、数年後にはSDGsの基礎知識は既習済みで入学してくることが予想できます。一方で、ESDについての知識理解はほぼありません。こうした情報を共有しながら、履修する学生の学修状況の確認をまずは行いました。その上で、本学部が提供するESDの意義について説明しました。人文社会学部におけるESDは、「自然や他者との関わりを通して地球社会および人間存在を問うとともに、私たち一人ひとりの『持続可能な生き方/あり方』を捉え直す教育」であり、その核となるESD基礎科目は、「諸問題/課題の現状を知り、持続可能な社会づくりに求められる考え方や価値観、知識、技法などを学べるようにすること」および「問題解決のプロセスに関わり、自信や希望の持てる場となるようにすること」をねらいにしています。ESD入門から始まるESD基礎科目は、履修生らが授業内で扱われるさまざまな事象に出会いながら、高校までで学んできたことを踏まえ、社会のなかにある「問題」とは何かを考え、自らの考え方やあり様をふり返る授業です。こうした共通認識を持つことが前期FDの目的です。
4/5(水)のFD研修では、上記についての確認をしたうえで、各科目に分かれて、新メンバーとの顔合わせを行い、どのような授業をしているのかを共有しました。6/6(火)のFD研修では、1年生全員が必修で履修するESD入門(担当教員:曽我)でどのような学びをしているのかを概説しながら、ESDを通してどのような力や資質を身につけてほしいのか、SDGsを通して何を捉えていくことを望んでいるのかについても共有されました。その後の質疑応答では、ESD入門と6科目とのつながり、および専門科目とのつながりをそれぞれの教員が意識していくことの重要性およびグループワークをする際の配慮事項について確認がなされました。また、6/6(火)の研修では各科目に分かれて、グループワークを行いました。グループワークでは全15回の授業の流れの確認やこれまでの実践をふり返り課題の共有をしました。グループワークを終えて、各科目からどのようなことが話し合われたのかを全体で共有しました。各授業で扱っている内容の紹介をはじめとして、今年度の授業で意識していきたいことなどが報告されました。以下は、グループワークを通して出された内容の一部です。
?授業内のグループワークのメンバーが固定されないように、席を指定して、なるべく多くの学生間で交流ができるようにしていきたい
?なぜ当該授業を履修しているのかという目的が見えなくなっている学生がいるので、改めて授業の意図について説明していく必要がある
?ESDは実践の中で学ぶことが大事なので、ESD基礎科目だけにおさまらず、ほかの機会―学外研修や学生の諸活動の支援―の提供を学生にももっと周知していきたい

毎年、前期のFDでは、ESD基礎科目の授業の流れの確認および課題の共有を行っています。各教員が授業方法や授業内容をふり返り、教員間でそれを共有することで、よりよい授業実践のあり方を考える機会となっています。
 

FD

FD研修の様子