人文社会
中高生の子育て支援
2020年12月9日
キーワード | 子育て、道徳教育、中国?台湾?香港の教育、教育史 |
研究概要 | 小中学生の道徳教育、小学生の子育て、中高生の非行問題についても社会的貢献が可能です。道徳教育は、特に、アジアの道徳教育について研究をしています。昔ながらの徳目は、現在どのように教育すべきなのか、また、子ども同士が議論をして新しい道徳的価値を考えていくことについても、今後研究していきたいと考えています。中高生の非行については、日本?アジアの少年犯罪について研究をしています。日本とは異なるアジアの少年支援(ガイダンス、生徒指導、スクールソーシャルワーカー)のあり方について研究しています。 |
企業等への提案 | 少年犯罪に関するシンポジウム開催実績もあります。4人の子どもを育てつつ研究しています。今後は、名古屋市内の小学校?中学校?高校と連携をしていきたいです。 小中高生の問題を一緒に考えていきましょう。 |
所属 | 人間文化研究科 社会と教育 |
補職 | 教授 |
氏名 | 山田 美香 |
子ども?家族の貧困と構造的な不平等-子ども時代の貧困に介入する社会的養護の研究-
2020年12月9日
キーワード | 子どもの権利、貧困?社会的排除、社会的養護 |
研究概要 | なぜ、貧困が再生産するのか。貧困を生み出す社会構造と貧困?生活困難の状態にある子どもや家族への介入に関心があり、児童養護施設をはじめ社会的養護を中心に社会福祉制度や援助実践、貧困の継承に関する研究を行っています。 施設等で暮らす子どもたちや措置解除後の若者たちの生活と語りから主体形成や権利保障の過程を分析し、何ゆえに貧困や社会的排除から脱け出すことが困難なのかを考えています。 |
特徴と強み | 児童養護施設や里親等の援助実践者、保育士、教師、地域住民、企業をはじめ市民のみなさまと協同し、貧困?社会的排除にある子どもを支える社会的な仕組みを構想したいと考えています。 同時に、貧困を生み出す社会構造を批判的に捉え、子ども?家庭福祉に関わる制度や政策を研究しています。 「子ども期」という固有の発達段階にある子どもの権利保障について考え続けることが、かつて子どもだった私たち大人、そして社会に課せられた役割だと考えています。 |
所属 | 人間文化研究科 社会と教育 |
補職 | 准教授 |
氏名 | 谷口 由希子 |
インドにおける改宗を経た仏教徒の社会的変遷と地位の向上運動
2020年12月9日
キーワード | 宗教を紐帯とする連携、アイデンティティ形成、マイノリティの人権 |
研究概要 | 1995年から今日までの継続調査。歴史的に宗教?社会的無能力を強要された「不可触民*」が、近代思想と人権概念への接触を通して、状況打開のためにヒンドゥー教から仏教へ集団で改宗するという社会運動に焦点をあてます。改宗を通して生じた自己意識や差別内容の変化、経済?社会的地位の向上、信仰維持の問題を取り上げ、外国の仏教系NGOと関わることで活路を見出す仏教徒の姿を明らかにします。 * その差別性?違法性から、「不可触民」という用語が公的に用いられることはありませんが、研究の性質上、必要のあるときのみカギカッコつきで表記します。通常は、自称の「ダリト」や行政用語の「指定カースト」を用います。 |
特徴と強み |
調査はすべてフィールド調査に基づきます。手法は、僧侶、難民キャンプ?リーダーといったキーパーソンの協力を得て、当該コミュニティ内に一定期間滞在して生活パターンを認識し、インタビューや質問票調査を通じて、当該コミュニティの経済?社会構造、インフォーマントに内在化された意識体系、当該コミュニティが抱える問題点、持続可能な発展の可能性、外部社会との関係性を析出するものです。 1956年の仏教への集団改宗から60年が経過する現在、運動の主体を担うのは、幼少期に仏教徒になったか、生まれながらの仏教徒世代です。親の世代と異なる生育環境や受けられる教育、就業形態、差別経験の有無により、運動へのかかわり方も信仰の在り方も多様化しています。 グローバル化の進展の中、特異な経済発展を遂げる多様性大国インドにおいて、「より豊か」に生きようとする仏教徒コミュニティのあり様や生存戦略に迫っていきます。 |
所属 | 人間文化研究科 地域文化と共生 |
補職 | 准教授 |
氏名 | 榎木 美樹 |
亡命チベット社会の変容とアイデンティティ形成
2020年12月9日
キーワード | 宗教を紐帯とする連携、アイデンティティ形成、マイノリティの人権 |
研究概要 | 難民としてインドへ流出した亡命チベット人が、本国で失われた社会を異国の地で再構築する試みについて、国民統合の観点から究明します。人間の安全保障とコミュニティ形成の概念を念頭に置きつつ、難民が亡命先において、いかに現地社会と共生を図りながら民族の将来を設計するかという視点で研究を行っています。最近は、彼らの生計戦略としての移住ネットワークの今日的展開に焦点を当てます。
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特徴と強み |
ダライ?ラマ14世の後継者問題が議論を呼んでいる昨今、次期指導者への交代は、チベット問題の趨勢を大きく左右し、亡命社会の存続自体も重大な岐路に立たされることになるでしょう。亡命社会で実践してきた民主化の試みが今後どのように花開くのか、亡命チベット人の視点から明らかにしていきます。 |
所属 | 人間文化研究科 地域文化と共生 |
補職 | 准教授 |
氏名 | 榎木 美樹 |
アメリカ映画と19世紀文化の総合的研究
2020年12月9日
キーワード | アメリカ映画、19世紀文化 |
研究概要 | アメリカ映画と19世紀文化の関係がテーマです。20世紀に入る直前まで映画は存在しませんでしたが、映画の発明につながる様々なテクノロジーや思想、文化は19世紀に花開きました。また、19世紀はアメリカ映画が題材として特に好んで描いてきた時代でもあります。この時代を軸にアメリカ映画を再考し、新たな映像文化論を構築したいと考えています。ジャンル的には最初の著書で取り上げた西部劇の他、SF映画からロード?ムーヴィー、アニメーション、ミュージカルまで幅広く関心があります。 |
特徴と強み | 現在取り組んでいる個別テーマは「アメリカ西部とアダプテーション」 「ミュージカル?SF映画と驚異」「ディズニー/ピクサー映画に見るアメリカ」などです。 特にアメリカ西部に関する研究において、今後多様な研究者の方々と連携できればと考えています。 |
所属 | 人間文化研究科 グローバル文化 |
補職 | 准教授 |
氏名 | 川本 徹 |
プライバシー権に関する憲法学的研究
2020年12月9日
キーワード | プライバシー権、自己決定権、憲法学 |
研究概要 | 日本でプライバシー権といえば情報プライバシーのことばかりがイメージされますが、もともと、米国等では自己決定権も含めてプライバシー権を捉えています。 私の研究では、自己決定権と情報プライバシーの関連性等を踏まえて、両者を総合的に把握しています。そして、そのことを通じて、現代の情報化社会での諸問題に対して、法学、特に憲法学の観点からアプローチを試みています。 |
特徴と強み | 足球彩票に着任する以前は、高知県や土佐市で個人情報保護関連の各種委員会?審議会の委員をしておりました。これからも、その経験を活かして、地域に貢献したいと思っております。 今後の展望は、従来は中絶権を中心に研究をしていましたが、最近は情報プライバシーに重点を移しています。プライバシー権は様々な問題に関連するため、法学、特に憲法学に関連する諸問題全般に視野を広げて研究をしていきます。 |
所属 | 人間文化研究科 都市政策 |
補職 | 教授 |
氏名 | 小林 直三 |
精神保健福祉領域のソーシャルワーカーによる「触法精神障害者」の「社会復帰」支援の中身に関する研究
2020年12月9日
キーワード | ソーシャルワーク、パターナリズム、自己決定 |
研究概要 | 本研究は精神保健福祉領域のソーシャルワーカー(PSW)の職能団体である「日本精神保健福祉士協会」が、その構造的類似性から一種の保安処分と同定できる「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」(医療観察法)に対して実質的に関与するに至った過程について整理検討を行うことを通して、PSWによる「触法精神障害者」の「社会復帰」支援のあり方を模索することを目的としている。 |
特徴と強み | 医療観察法施行後すでに10年が経過しています。本研究を通して今後、医療観察法を契機としたソーシャルワーカーの構造的?機能的役割の拡大の様相、及び諸外国における司法精神医療におけるソーシャルワーカーの活用動向について調査?検討していきたいと考えています。 医療/社会福祉分野のなかでも特に被援助者の「医療的/社会的特性」により必然的に専門家による「非自発」的支援/介入の度合が強い精神医療/精神保健福祉分野における介入の諸相の検討を通して、社会福祉的支援のあり方を模索したいと考えています。 |
所属 | 人間文化研究科 ジェンダー?福祉?社会学 |
補職 | 准教授 |
氏名 | 樋澤 吉彦 |
家族?人口変動のもとでの世代間関係の変容と福祉レジーム
2020年12月9日
キーワード | エイジング、ライフコース、発達 |
研究概要 | 平均余命の伸長と合計特殊出生率の低下は、「相対的に多くの孫と、相対的に短い期間成立する祖父母-孫関係」から、「相対的に少ない孫と、相対的に長期間成立する祖父母-孫関係」へと世代間関係の構造を変化させました。さらに、「家制度から夫婦中心の家族へ」「家族の個人化」という家族変動によっても、自明とされていた祖父母のスタイルは大きな変容を遂げています。本研究ではこの変容しつつある世代間関係について、家族人口変動に加えて福祉レジームの影響を検討し、国際比較のもと考察します。 |
特徴と強み | 国際比較のもとステレオタイプ的な祖父母イメージを相対化しつつ、人口学的条件の変化や家族変動のもとでこそ可能となるような、新たな世代関係の方向性を探って行きたいと考えています。 ミクロレベルでの世代間関係を材料としながら、ミクロレベルの要因だけでなく、マクロなレベルの要因がミクロなレベルに及ぼす影響についても留意しつつ、分析や考察を進めて参りたいと思っています。 |
所属 | 人間文化研究科 ジェンダー?福祉?社会学 |
補職 | 教授 |
氏名 | 安藤 究 |
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