グリア細胞異常に起因する小腸炎症モデルマウス
活動の概要 | 神経系のグリア細胞におけるカルシニューリンの役割を調べる目的でグリア細胞特異的カルシニューリン欠損マウスを作製したところ、腸管グリア細胞に異常が生じるとともに、小腸の変性?炎症と消化吸収異常が引き起こされ、成長が低下して離乳期後に死亡しました。これらの結果は、腸管グリア細胞が小腸の機能制御や恒常性維持に重要な役割を果たすことを示しています。 |
researchmap URL | https://researchmap.jp/60267953 |
関連する論文 | ●Fujita et al. (2018) Biol. Pharm. Bull. 41, 786-796 ●Okura et al. (2019) Biol. Pharm. Bull. 42, 1230-1235 |
期待される効果、今後の展望 | 炎症性腸疾患(クローン病)等の腸疾患における腸管グリア細胞の関与を調べることができる、新しいモデル動物になりうる可能性があります。腸管グリア細胞を標的とした腸疾患治療法はこれまでにないため、腸疾患の新しい治療法の開発につながることが期待されます。 |
所属 | 薬学研究科 生体超分子システム解析学分野 |
氏名 | 田中 正彦 |
専門分野 | 分子神経生物学、生物物理学 |