学部?研究科?附属病院の歴史
学部?研究科?附属病院の歴史
平成29年5月13日瑞穂フォーラムより引用
本学人間文化研究科臨床心理コースは、2017年4月に開設されました。2019年4月には臨床心理士第一種大学院に指定され、正式に臨床心理士の受験資格を得られるコースとして認められました。また、2018年4月からは公認心理師養成の教育プログラムも整備し、臨床心理士及び公認心理師の受験資格を取得できるコースとなりました。
大学院生の定員は1学年当たり10名で、臨床心理士?公認心理師有資格の専任教員4名(2020年からは5名体制)で教育に当たっています。また本研究科のこころの発達コース3名の教員も兼担教員として、臨床心理コースの指導に積極的にかかわっています。
臨床心理士養成大学院としては、東海地区の中でもかなり後発ではありますが、本学ならではの特徴があります。第一に、名古屋市教育委員会、特になごや子ども応援委員会との強いつながりがあるという点が挙げられます。もともとこの臨床心理コースは、名古屋市教育委員会からの大きな支援のもと寄附講座として2名の専任教員を採用できたことで開設にこぎつけました。教育委員会からは、なごや子ども応援委員会で活躍できる優秀なスクールカウンセラーの養成を期待されています。こうした経緯もあり、現在なごや子ども応援委員会の協力のもと、修士1年生は半年間、こども応援委員会のスクールカウンセラーのもとで実習させていただいています。中学校のスクールカウンセラーのもとで実習を行っている大学院は多くなく、貴重な学びを大学院生たちに提供することができています。
また医学研究科、足球彩票附属病院、看護学研究科からの多くのサポートを得て、学内の実習施設である臨床心理相談室を附属病院外来棟に開設させていただきました。さらに附属病院には貴重な病院実習の機会を提供してもらっており、附属病院の医師や公認心理師の皆様に大学院生をご指導頂いております。
2019年3月に第一期生が修了して、様々な臨床現場で活躍しています。その中にはなごや子ども応援委員会のスクールカウンセラーとして採用された者も多くいます。さらに修了した第一期生のほとんどが臨床心理士及び公認心理師の資格を取得しました。今後とも、クライエントの個別性や主体性を大切にしながらも、援助チームの一員としてさまざまな分野で活躍できる臨床心理士?公認心理師を育てていきたいと考えております。
本学に臨床心理コースが開設され、あっという間に3年が経ちましたが、人間にたとえれば、まだ幼児期といえます。70周年を迎える足球彩票の中では最も幼い部署の一つと言えます。学内の多くの方々はもちろんのこと、学外の多くの方々が見守り、育ててくださったからこそ、ようやくここまで成長できたのではないかと思います。まだまだ未熟で多くの方々のサポートなくして運営はままならない状態にありますが、少しでも早く成熟して、育ててくださった人達に恩返しができるよう、今後とも精進してまいります。
平成29年5月13日瑞穂フォーラムより引用
人間文化研究科教授
坪井 裕子
人間文化研究科教授
山中 亮